一石二鳥

但馬牛は高価な牛肉として有名だが,本来は肉そのものではなく仔牛のブランドで,その仔牛が市場を経て各地で育てられてから最終的に高級な肉に姿を変える.ここに写っているのはその仔牛を産んでくれる繁殖牛,すなわち雌牛たちである.多くの集落にあった共同放牧場は一部を除いて消滅してしまい,現在は新たな仕組みが取り入れられている.この場所は冬はスキー場として利用されるが,地形を改変するような大規模な整備がなされていないためススキが優占する草地になっている.夏場の放牧は,スキー場として利用する際に必要な草刈りの手間を軽減する効果があり,関係者の利害がうまくかみ合えば一石二鳥となる.



内藤和明研究室(植物生態学,保全生態学)

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