水車が現役で稼働しているという神河町新野を訪ねた.説明板によると,昭和30年代までは18基あったものが50年代には3基にまで減り,その後熟練者の指導を受けながら再建したという.割竹をうまく使って作られている構造が興味深い.同地では地形の勾配を横断する方向に水路が走っているため,落差が逆になるため水路から直接水を引けない斜面上部側の水田に水を取り入れるために水車が活用されているようだ.水路に設置されている8基の水車と,倉庫脇に置かれている数基が確認された.田植えを終えた水田もある一方,現時点で作付けされていない農地もあったので,確実に実用に供されているのは,作付け済みの水田に水を入れる4基と水車小屋の動力として使われている1基であった.
ところどころにバイカモが見られ,しばらく遡った小水路では密に生育していた.今回は再奥まで探索しなかったので,次回訪れる際には水路の源流を確認してみよう.
0コメント