生態学フィールドワークの一環で円山川の清掃活動に学生とともに参加した.主催者によると約20年の歴史を持つ息の長い活動で,今回も様々な所属,年齢の100人程度が参加していた.昨年度まではもっと下流で実施され回収されたごみが相当量あったが,今回は場所が少し上流側だったためか相対的には回収量が少なく感じられた.(生態学フィールドワークとしてはこの後続いてアユの産卵環境の観察などが実施された)
写真に入っている樹木はオニグルミ.ヤナギ類とともに定期的に河川管理のため伐採されていると思われるが,萌芽更新により速やかに成長して樹勢を回復するのだろう.より河道に近い場所ではさらに小さい個体が散見された.こちらはもしかすると実生由来かもしれない.
クルミの殻といえば摩擦力を高めるためにスタッドレスタイヤに配合されているという.タイヤメーカーがどのようにクルミを調達しているのか調べてみると,粉砕したクルミの殻自体が工業製品として流通しているようだ.そのような製品が開発されたきっかけは,ジェットエンジンの汚れ落しへの利用だと知った.とはいえ,この製品は食用クルミの殻を使用しているようで,野生のオニグルミの殻が使われているのではなさそうだ.
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